里山のいろ
色合い
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妙高戸隠連山国立公園の役割

「色鮮やかな自然があり続けることと、日本一の“自然×文化”の遊学舎(まなびや) であること」

 国立公園は、日本の優れた自然の証、そして地域の自然の象徴的な存在です。地域の、そして日本の宝である自然を保全することにより、後世にわたって豊かな自然と四季折々の色鮮やかな風景があり続ける場であることが、当国立公園の存在する大切な役割の1つです。
 
 もう1つの役割は、その豊かな自然が節度を持って利用され、人々に様々な体験を与えられる場であり続けることです。妙高戸隠連山国立公園には、多様な資源とはっきりとした四季があるため、「海以外の遊びや学びを、四季折々にできる」ことが特徴です。例えば、初級者から上級者まで満足できる登山、気軽な自然散策、スキーをはじめとした雪遊び、野尻湖のカヌーをはじめとするウォータースポーツ、釣り、サイクリングや高地トレーニングなど、自然を利用した各種アクティビティを楽しむことができます。これらを体験できる場所は公園内各所に点在しており、当国立公園全体が、いわば「自然遊びのテーマパーク」となっています。また、動植物の自然観察、化石発掘体験、地形地質の学習や山岳信仰に関する体験等、知的好奇心を満たす様々な学びもでき、当国立公園は「自然と文化の博物館」とも言えます。当国立公園ではこのような遊びと学びの体験を併せ、「“自然×文化”の遊学舎(まなびや)」と呼ぶこととし、日本で一番、「自然と文化」の「遊びと学び」が充実した国立公園となることを目指します。
 
 また、「癒しの場」となることも、当国立公園の大切な役割の1つです。小谷温泉や妙高高原温泉郷など歴史ある温泉が豊富であることをはじめとして、森林セラピー、地域色豊かな郷土食や温かい心を持つ人々とのふれあい、日本の原風景を思わせる心落ち着く風景などから、当国立公園は人々の心を癒す場であります。
 
 そして、妙高戸隠連山国立公園はコンパクトな国立公園であるため、これらを体験できる場所もギュっと凝縮していて、短期間に複数の体験をすることができます。また、北陸新幹線や高速道路から近い地域も多く観光客のアクセスが良いとともに、近隣市街地から近いことで地域住民も気軽に足を運ぶことができる、地域に根ざした国立公園でもあります。