- 糸魚川ジオパークを案内する「ジオパークガイド」と、ジオサイトめぐりを楽しんでね!
「ジオまる」
妙高連山国立で楽しみたいコト01
大地の動きを知ろう〜大地のダイナミックな動きを知ると、山が断然おもしろい〜
裾野が広がりポコポコ並ぶ飯縄山・黒姫山・妙高山、ギザギザで屏風のように切り立った戸隠連峰、なだらかな山頂の火打山や2 つの山頂(双耳峰)がある雨飾山など、狭い範囲の中に形の違う個性的な山々がギュッと詰まっているのが、この国立公園の魅力。
これは、それぞれの山のでき方が違うからです。その違いを知るだけで、この公園の楽しみ方が変わります!
山の成り立ちと形 〜昔は海の底だった!!〜
この地域はフォッサマグナ(大地溝帯)と呼ばれ、かつては海でした。戸隠連峰は海底に土砂などがたまりそれが固まった堆積岩で出来ています。
その後、マグマが地下からあがって隆起し、そのマグマが冷えて固まったのが、火打・雨飾です。陸になった後、飯縄・黒姫・妙高などが噴火し、裾野が広がる火山として成長しました。一番新しい火山が焼山で、今も噴煙を上げています。山のでき方の違いが、山の個性につながっています。
【500万年前】
海底火山の噴火
【100万年前】
隆起とマグマの貫入
【30万年前〜現在】
侵食と火山の成長
- 【非火山】戸隠山
- 【火山】飯縄山・黒姫山・妙高山
- 【活火山】焼山
- 【貫入岩】雨飾山
Column「火山・非火山の結集地」が生んだ絶景〝
一目五山 〟当公園の火山・非火山の山はそれぞれ個性的な形です。山の名前を一度知れば「あれは○○山だ!」と分かる山がたくさんあります。その山々は、ギュっと密集しているので、「個性的な形の山が一目でいくつも見える」絶景スポットが公園内の至るところにあります。
これを当公園では〝一目五山(ひとめござん)〟と呼んでいます。単独峰の富士山や連峰の上信越高原とはちょっと違いますよね。
なお、「五」というのは、「5つ」という数ではなく「いくつも」を表現しているので、山の数は「5」より多くても少なくてもOKです。いつも山に見守られているような安心感をも生む絶景、〝一目五山〟を、妙高戸隠連山国立公園でお楽しみください。丹霞郷(飯綱町)から見た一目五山富士山。周囲に同等の存在感のある山がなく、一目で見える山は富士山のみ。志賀高原などを含む上信越高原。山々がなだらかに連なり、個々の山名を判別することは難しい。分離独立以前は、同じ国立公園だった。
こちらもご覧ください⇒ 一目五山の絶景32選へ
博物館
大地を知ることができる博物館が充実!子供も楽しめる博物館ばかりで、体験イベントも盛りだくさん!
- 【糸魚川市】フォッサマグナミュージアム
石と大地の博物館国石ヒスイをはじめ様々な岩石・鉱物・化石
標本が展示され、日本列島の誕生やフォッサマグナについて学べる施設です。車で10分の「フォッサマグナパーク」では日本列島を二分する糸魚川-静岡構造線の断層を実際に見ることができます。MAP
新潟県糸魚川市大字一ノ宮1313
TEL:025-553-1880 - 【信濃町】野尻湖ナウマンゾウ博物館
野尻湖で発掘されるナウマンゾウの博物館野尻湖は、氷河時代を代表するナウマンゾウやヤベオオツノジカの発掘地です。発掘された化石などを展示していて、実際に触れられる化石もあります。市民参加型の発掘調査が2年に1度行われているので、あなたも発掘してみましょう!
MAP
長野県上水内郡信濃町野尻287-5
TEL:026-258-2090 - 【長野市】戸隠地質化石博物館
日本有数の化石の宝庫にたつ博物館戸隠山からはホタテガイやクジラなどの化石がたくさん発掘されます。
「なぜ戸隠山から海の生きものの化石が見つかるの?」という疑問に丸ごと答えてくれる博物館です。学芸員さんに館内解説をしてもらうとより理解が深まります。化石発掘体験など体験イベントも豊富です。MAP
長野県長野市戸隠栃原3400
TEL:026-252-2228
糸魚川世界ジオパーク
大地を知る野外博物館
ジオパークとは、「地球・大地(ジオ)」と「公園(パーク)」を組合せた言葉で、「大地の公園」を意味します。糸魚川は日本で初めて「世界ジオパーク」に認定された地で、24 個のジオサイトがあります。最新情報はフォッサマグナミュージアムで知ることができます。
【ジオパークについて】TEL:025-552-1511(糸魚川ジオパーク協議会)
【ジオガイドについて】TEL:025-552-1742(糸魚川市観光協会)
- ジオパークガイド
渡辺さん ジオサイトのひとつ雨飾山は日本百名山です。山頂からは、焼山・火打山や、大きな断層が通る姫川谷をはさんで飛騨山脈が一望できます。登山口では、都忘れの湯に浸ってのんびりできます。
- フォッサマグナミュージアム
竹之内館長 石には名前があり、生まれた場所があり、年齢もあります。ミュージアムでは石の鑑定サービスをしています。小さな石の名前がわかると、日本列島の生い立ちまでわかります。
<!-- ホームページはこちら -->
- 野尻湖ナウマンゾウ博物館
近藤館長 4万年前の氷河時代にすんでいたナウマンゾウやそれらを狩りしていた人類の残した骨器などを展示している博物館です。夏休みなどには石器作りや化石探しなど氷河時代の世界に触れる体験イベントも行っています。魅力ある国立公園野尻湖においでください。
<!-- ホームページはこちら -->
- 戸隠地質化石博物館
田辺学芸員 妙高戸隠連山国立公園の地質や山のでき方の違いを学ぶには、この博物館がおすすめです!ぜひ楽しい解説を聞いてください。
<!-- ホームページはこちら -->